私は高校時代に、いわゆる「高校球児」として甲子園を目指していましたが、都立高校ということで、上位まで勝ちあがってもなかなか私学校の壁が厚いというのが正直な印象でした。
秋の新チームになり、めでたく背番号をもらい、都大会に臨んだのですが、その3回戦、延長に入って私はめったに打つことがない3塁打を幸運にも打ち、結果的にこれが決勝点となるタイムリーとなり、私は3塁ベース上で意気高々としていたのですが、
次の打者が、高いバウンドの内野ゴロを打ち、私は思い切ってホームに突入しました。そのとき、相手チームのキャッチャーと激突し、本塁で憤死したまま動けなくなってしまっていたのです。
そのときには、確かにこれまでにないレベルの激しい衝撃こそありましたが、それほど痛みを感じたわけではなく、ただ、身体に力が入らないということで、担架で運ばれることになりました。
その後私はすぐにかかりつけの病院に車で運んでもらったのですが、大きな痛みが初めてやってきたのが、車に乗っている最中だったのです。
ワゴンの後ろを倒して王様のように私ひとりで横になって車で移動中、腰のあたり(というか、腰らへん全体に大きな痛みがあって特定ができない)に激しい痛みが襲ってきたのです。
病院についてレントゲン撮影をし、幸いにも特に異常は見つからず、そのときには注射を2本打って痛みが引いて、家に帰りました。
そしてそれからしばらくは、腰の痛みに悩まされることはなかったのです。
ぎっくり腰
確かに当時はあまりにも激しい衝撃であり、しかも後に襲ってきた痛みも半端なものではなかったため、しばらくは大好きな野球もできず、再びレギュラーを取り戻すのにもずいぶん時間がかかってしまったくらいのダメージだったのです。
しかし幸いにも、その後腰の痛みが出るケースというのは、よほどひどいカゼをひいて高熱にうかされるというタイミングを除いて基本的にはありませんでした(高熱では腰に限らず体中の関節が痛むのです)。
私が社会に出てから10年、特に腰痛に悩まされることもないまま、私は自分の事務所を持っていよいよ軌道に乗ってきたかと思われる時期に、それは起こりました。
としてそれが起こったので、正直唖然としてしまうほどでした。
消しゴムを床に落としてしまい、その消しゴムを取ろうとした瞬間、床の消しゴムに手が届き、前かがみの体勢で消しゴムを手の中に入れたまま、身体がまったく動かなくなってしまったのです。
事務所なので大声を出すわけにもいかず、そのまま身体を横に倒して、身体をなんとかうつ伏せにして、そして、机やいす、壁を伝いながら必死で立ち上がり、そしてかろうじていすに座ることができたのです。
そして、そのとき初めて、腰のある一部が激しく痛みを訴えていることに気付いたのです。
その後は静かにいすに座り、いつ再び強烈な痛みに襲われるのかとビクビクしながら仕事をこなしていたのですが、まことに不思議なことに、帰るときにはまったく痛みは感じず、これまでと同じように歩くことも立ち上がることも、もちろん運転も問題なくできる状態に戻っていたのです。
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