進化しかけのお猿さんみたいに何台もベッドが並ぶ処置室に移動して、気持ち良さそうにけん引されているオッチャンの隣のベッドへ仰向け。
痛がるやかましい患者を誘導して寝かせるのがいかに大変か、ベッド一つ一つを仕切るカーテンがガラ空きな事で悟りました。
ベッドに上がるにも大変な苦労でした。ただ平たいベッドではなく、足が引っ張られるために脇に挟みながら掴む出っ張りが物凄い障害物になるんです。
ただベッドに上がって、二つ並ぶ突起物の間で仰向けになるだけなのに!こんなに痛みが邪魔をする。
鋭くでっかい悲鳴が出そうなのを隣のオッチャンの邪魔になっては申し訳ないと必死で堪えました。オッチャンは作業着で、どうやら仕事中に合間をみて通院しているようでした。大変なんだろうな…。
やっと仰向けが完成したら足を固定して、出っ張りを脇に挟んで掴まり、どんどん引っ張られます。
機械なんですが、ややレトロな造りが腰痛の歴史の深さを感じさせました。さあ踏ん張りどとろというところで機械の力に負けて両脇に抱えた出っ張りをズルズルはまっていきます。
意外と深く引きずり降ろされ、恥ずかしくてもとの位置に戻ろうにも、痛くて戻れません。
脇に抱えるべきの出っ張りに挟まれたまま一生懸命動いてみますが、本当に本当にひどい痛みなんです!
もう泣けてきそうなところを看護師さんが気付き、優しくゆっくり元の位置に戻してくれましたが、次もまた引きずり降ろされます。
どう頑張ってもこれ以上は力が出ないと思い、電気をかけていくかと聞かれましたが、薬を飲んで早く休んだ方が良さそうなので、次に電気をかけたいと告げ、帰りました。
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体力を消耗し切る腰痛という病気
薬は胃薬も含めて何種類かもらいました。それと湿布と腰痛ベルト。訳の分からない痛みの原因が分かった事、薬を貰った事で
しかし人気の整形外科医なのか患者がごった返してました。
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レントゲン、診察、処置にバサバサとさばいていく看護師さん達はとても優しく手際が良かったのですが、明らかに人手が足りません。
患者の中には私のように、痛みで我を忘れて怒鳴り散らしたくなるバカも少なくはなかろうに。早速病院で薬を飲んでタクシーで帰宅。
昨日の運転手のオッチャンかと思う位腰痛に詳しく、講釈をしはじめました。
これから暖かくなるから治りは早いはずだとか、運動をしてる人もしてない人も関係ないとか、結局腰痛は一生のつきあいだとか。
後にやっと分かりましたがタクシードライバーは腰痛持ちの人が多いようです。
帰宅後、倒れて以来吸っていなかったタバコを一服しましたが全然おいしくないんですね。もう、腰痛というのは本当に身体に一大事が起こっているんですね。
何か食べたい物はあるかと聞かれても出て来ないのです。気分が沈んでいる訳でもないのに!とにかくしっかりと薬を飲み、何日か後にまた整形外科に行きました。
だいぶ痛みは改善していて待ち時間も座りが辛かったですがクリア。ベッドにも前ほど時間がかからず横たわり、ペタペタと肩叩き低周波の様なパッドを貼り付けて電気を流しました。
これが凄く良かったです。少し、ジーンジーンと微かに響く電気が腰を柔らかくする様な、痛い所を直接さする様な。
あまり長い時間当てていなかったので、終わった時には「もう一回お願いします」と言いたかったです。
久しぶりのリラックスでした。ほんの少し、ベッドから降りるのが楽になった気がしましたが帰宅後にはどっしり重く、まだ鋭い痛みがありましたが、また電気をかけに行こうと思いました。
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