【脊椎、神経、内臓、血管、心因性…原因別で分類される!】腰痛のいろいろ

  

もはや日本人の「国民病」とまで言われるようになってしまったのが「腰痛」です。

ぼくもあなたも彼も彼女も、みんな「腰痛」に悩まされているというのは今では不思議を通り越して、まるで既成概念であるかのように、実にさまざまな職業の、さまざまな境遇の人がこの「腰痛」に悩まされています。

腰痛と職業について,特有の職業に伴う腰への負荷が腰痛発症に関連する報告が数多くなされている.腰痛と職業に関する日本国内の疫学調査では,運輸 71~74%,清掃 69%, 看護 46~65%, 介護63%などと報告される身体的負荷の大きい重労働が腰痛発症の危険因子である.

引用元:腰痛と職業の間に関係はあるか|腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)

そして、まるで口癖のように、「腰が痛い」と異口同音の決まり文句が繰り返されます

ただ、ひと口に「腰痛」と言ってみても、



ということに関してはすでにご存知でしょう。

重労働や運動などで、腰部の一時的な筋肉疲労による炎症による腰痛であることは非常に多いですし、これに対し、「椎間板ヘルニア」という非常に恐ろしい病気であるケースも、やはり「腰痛」であることにはかわりありません。

また、そうした外科的要因だけでなく、内臓疾患が原因となって腰痛を発症する人も少なくありません

そして、内臓疾患によって腰痛が引き起こされている場合には、その内臓疾患が非常に重篤な状態に陥っている可能性が高くなりますので、「腰痛だから・・・」とか「放っておけば治る」などと考えてしまうのは、あまりにも安易であると言わなければなりません。

外科的要因による腰痛であっても、放置しておくことで患部が悪化してしまうことは珍しくありませんので、やはり腰痛を軽んじる考え方だけは避けたほうが無難でしょう。

原因はどうであれ、腰痛の場合、基本的には整形外科に行けば何らかの対処をしてもらえます。

腰痛の原因は脊椎由来、神経由来、内臓由来、血管由来、心因性、その他に分けられる。これら多種多様な原因は、別の観点から2群に大別される.ひとつの群は、診断法が確立し、病態に対応した治療法が存在している疾患であり、脊椎腫瘍、椎間板ヘルニア、尿路結石などが当てはまる。他の一群は、疾患の診断と治療が確立していない疾患・症候群である.

引用元:腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)

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右側だけが痛む腰痛の原因について

腰痛というと、「腰部全体の痛み」をイメージする人が多いと思いますが、しかし実際のところ、



という症例は数多く報告されています。今回は、なぜそんな症状が起こるのかということについてお話していきたいと思います。

特に、右側だけが痛む腰痛の原因について、ここではお話していきたいと思います。

実は、腰部右側だけが痛む腰痛の原因には、もちろん腰部自体に問題がある場合もありますが、怖いのは、腰とはまったく無関係の病気が直接的な原因になっている場合です。

・遊走腎(ゆうそうじん)
・虫垂炎(ちゅうすいえん)
・椎間板ヘルニア

中にはかなり重い病気であるというケースもありますので、右側だけが痛いという腰痛に関しては、その腰痛の原因をしっかりと見極めるために、病院で検査されることが望ましいといえるでしょう。

右側だけが痛む腰痛の代表的な病気に、「遊走腎(ゆうそうじん)」が挙げられます。

これは、「腎筋膜(じんきんまく)」が脆弱であるということが直接的な原因になります。陣筋膜が弱ってくると、腎臓が下垂しはじめるのです。

腎臓はシンメトリカルな配置になっていますが、腎臓と隣接する肝臓がシンメトリカルではないため、この病気では腰部右側だけに痛みが生じます。

また、「虫垂炎(ちゅうすいえん)」でも腰部右側だけが痛烈に痛むケースがまれにあります。

しかしこの病気の場合、右側だけかどうかの判断すらままならないくらいの激しい痛みを生じることが多いため、おそらく迷うことなく病院に向かうことになると思います。

そして、腰自体に問題がある病気としては、やはり椎間板ヘルニアがもっとも起こりやすい「腰の右側だけが痛い」というケースの原因となります。

椎間板ヘルニアはあくまでも外科的な病気ですから、場合によっては「左側が痛い」という症状を発する可能性もありますし、また、腰部全体が痛いという症状を発症する場合も当然あります。

椎間板ヘルニアは、腰椎、脊椎の間にある髄核(ずいかく)と呼ばれるベアリングの役割を担う軟骨が腰椎や脊椎の外部に飛び出してしまうことで発症します。

ですから、右側が痛いということは、髄核が右泡に飛び出した結果、そちらの方向の神経が圧迫され、腰部の右側の痛みの原因になっているわけです。

腰部右側の痛みの直接的な腰痛の原因は、上記のようなケースが主なものとして挙げられます。

ただし、それ以外にも何らかの原因がある可能性もありますので、この種の痛みについては、できるだけ早めに病院に行くようにしてください。

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左側だけが痛む腰痛の原因について

腰痛とは言っても、右側だけが痛みを感じたり、左側だけが痛かったりといった具合に、やや特殊な腰痛を経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

腰部全体に痛みを感じるのではなく、右だけ、もしくは左だけといった痛みを感じる腰痛の原因は、意外なところにあったりしますので、



になります。ということで、ここでは、「左側だけが痛む腰痛の原因」について、いろいろお話していきたいと思います。

左側だけが痛む腰痛に関しては、主に6つの疑い、可能性もが考えられますので、思いあたるフシがあるという方は、参考にして頂き病院できちんと検査してみると良いと思います。

腎疾患
腎結石
尿路結石(尿管結石)
膵炎(すいえん)
・骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
・転移性骨腫瘍

で、まずその原因の1番目として挙げられるのが、「腎疾患」です。腎疾患の場合、整体などでいくら腰痛を改善しようとしても、改善できないというケースがほとんどです。

また、まれに改善できる場合もありますが、それまでにかなり長い時間を要することになりますので、注意が必要です。

その意味でも、身体の左側だけに表れる腰痛の痛みに関しては、早目に病院に行って検査をしてもらうことが必要です。

次に、「尿路結石(尿管結石)」の可能性が考えられます。もしくは、「腎結石」の可能性が考えられます。

石がたまってしまうことによって、腰部の一部分(左右どちらか)もしくは全体の痛みを発症することがあります。

尿路結石の場合は、後に猛烈な痛みをともなう可能性も考えられますので、早目の処置が必要になります。

また、腎結石の場合、痛みはそれほど激しくならないのが一般的ですが、放置すると石が大きくなってしまうこともありますので、こちらも早目の処置が必要になることは間違いありません。

そして、「膵炎(すいえん)」の可能性もあります。膵炎は、かなり激しい痛みをともなうのがふつうです。

腰痛だけではなく、みぞおちあたりの激痛も起こりえますので、とにかく強い痛みを感じたら、すぐさま病院に駆けつけるようにしてください。

また、お年寄りの方をはじめとして、近年特に女性のほうに多くみられる「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」の疑いもあります。

一般的な腰痛としての痛みが骨粗鬆症の直接的な影響である場合は多くありませんが、骨密度の低下により、どこかの骨が知らないうちに折れていて、結果的に身体の左側だけに痛みが現われるようなケースは珍しくありません。

そして、特に恐ろしいのが、「転移性骨腫瘍」です。

身体の左側だけに限ったことではありませんが、左側に腫瘍が転移した場合、あるいは、まったく別のところに転移した場合にも、身体の左側だけ、特に腰痛のような痛みが発せられることがあります。

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腰痛は更年期障害の症状の一つ

女性にとっては更年期障害はとてもやっかいなものです。女性ホルモンの中のエストロゲンが急激に減少するため、体がその状態について行けずに悲鳴を上げているという状態です。

更年期は閉経の前後5年の10年間だと言われていますが、酷い症状の人や軽い人など個人差もあると言われています。

特に更年期障害というと、多くの女性が多かれ少なかれ感じるものとして急激な火照り、発汗、イライラなどがあります。

しかしそれだけでなく、腰痛も

更年期障害では多く見られる症状の一つ

なのです。そしてその理由もいろいろあります。

まず、血行が悪くなるために腰痛が起こるということが考えられるとのこと。特に卵巣や子宮の働きも低下していき、よりその周辺は血流が悪化していきます。

そして血行が悪くなると代謝も低下していき、中年太りとも言われる状態になっていくわけです。

今までと同じ食事や運動量であっても、代謝が低下したことによって体重が増えていくことにも。

そして腰の周りにも贅肉がつき、腰痛の原因になることもあります。また体重が増えることで運動不足となり、それも腰痛につながると考えられるのです。

そしてエストロゲンが急激に減ることで骨粗しょう症が発症しやすくなるため、骨粗しょう症による腰痛なども起こりやすくなります

またこの時期には膝のトラブルも多く発症するようになり、膝の痛みをかばおうとした態勢が腰痛を呼び起こすことにも。

そして更年期には更年期鬱という症状があるように、鬱状態になったり、イライラ、くよくよしたりすることも多くなります

それによって閉じこもる日が増え、座っている時間が長くなったり運動時間が減っていくことによって起こる腰痛もあります。

このように更年期による症状に影響された腰痛というものがとても増えるのです

まず更年期は気持を明るく持って、適度な運動を毎日行うように心掛けたいものですね。

それによって血行も良くなり、運動不足も解消するためこの時期の腰痛予防にもなるのではないでしょうか。

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腰痛と大腰筋の関係

腰痛と大腰筋はとても密接な関係があります。まず大腰筋とはお腹の内部にある筋肉です。

腰の骨から出ており、骨盤の前側から股関節までついている筋肉となります。

そして太ももの内側の筋肉につながっており、腰と太ももをつなぐ大きな筋肉なのです。この大腰筋が強ばってしまうことで腰痛が起こりやすくなります。

そこで大腰筋を緩くしてあげることが腰痛予防の1つと言われているのです。ここでは大腰筋を緩めるためのストレッチのご紹介です

まず、ひざまづいてください。片足だけ前に膝を立ててみましょう。次に両手を前に立てた足の方の床について、ひざまづいている膝を伸ばして前身に重心を掛けます。

すると股関節のところあたりの筋肉が伸びた感じがします。軽くバウンドをしてその筋肉を伸ばすようにしましょう。

次は深く腰を落とし込んでゆっくり股関節を伸ばすイメージで5秒ほどキープします。これを数回繰り返しましょう

次は仰向けになって、片方の足だけ膝を折りましょう。両手で抱えてしっかり胸に近づけましょう。腿の裏が伸びるイメージです。

次にしっかり伸びたら、そのまま膝を内側に倒しながらストレッチをします。少し違った部分が伸びていることを感じるのではないでしょうか。これを両足ゆっくり数回繰り返します

これらを毎日寝る前と起きたときに布団の上で行ってみましょう。毎日続けることで、効果が感じられるようになるはずです。朝はとてもすっきり、夜は腰の重さがなくなります。

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