整形外科で腰に電気を流している間は、このままベッドを降りる頃には全快しているのではないかと期待するほど心地良く、そこまではいかないにしろどんどん回復に向かっていってるはずだと、週に1、2回のペースで通っていました。
それが何週間か続くと、痛みはピーク時から比べたらだいぶ少なくなったと、とんでもなく志の低い満足感を覚えました。あんなに痛かったのが今はこんなに良くなったと。当たり前なのに。
思えば通院というのもなかなか体力を使うもので、受付、待ち時間、リハビリ(電気治療)、少し待って会計。薬が切れたら薬局も。
腰が痛くては、このセットをこなせば後は帰って寝たいの一言。クタクタになるんです。一度サボると、行かなくても何とかなるというように考えが変わり、ダラダラと痛がって終わり。
何とかなっている程度の痛みであれば、今度は
ここは面倒くさがり屋な性格が出ますね。そして、なんで腰が痛いのに病院に行かないんだと言われたとしても後ろめたい事などない様に自分をも納得させる言い訳をつけるのです。
そんな努力ができるなら、それほど容体は良くなかろうと真面目に通院しているという懸命な姿を見せた方が良いというのに、普段から言い訳し尽くした輩は、努力のしかたもまた変なのです。
ヘルニアは切らずに温存療法している人も多いと聞けば自分もまたそうなのだとハタに思わせ、事あるごとに「あ。腰痛い!」と言う生活にただ慣れていくのです。
自分の身に何が起こったのかも分からないまま痛みに悶えた苦しみを忘れたわけではないですが、通院サボりの後ろめたさをひた隠しして、あたかも自分はヘルニアの再発をさせない様に、気を付けて生活を送っているかの様に装うのでした。
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もうヘルニアじゃないから大丈夫
気が付けばヘルニアの鋭い痛みがなくなり、深く重い痛みが腰から下全体に走るようになりました。
確かに痛いですが、ピーク時のような深刻なほどの痛みでもなかったのですがヘルニアの鋭い痛みがなくなってからきたのか、じつはヘルニアと同時にでたものなのか少し気になり、また整形外科に行きました。
レントゲンを撮ると座骨神経痛との事。なんでもヘルニアでとび出た神経が脚の神経に触るとか(はっきりとは覚えていませんが)で、とにかくヘルニアの後遺症と言われたような。
ここでまた能天気な「後遺症と言う事は、ヘルニアは完治した」それぐらいの考えで、我慢できないなんて事はないものだから普通に生活をしました。
この痛みだって治ったからこそだと。ここまで来たら生活は元通り。重い物を持つ事や、前屈みの姿勢を長くとらないなどその辺を気を付け、また自分をも騙し騙し重く痛む足腰と付き合いました。
そしてまた、この様な心根の人間に降り掛かるべき痛みが襲いました。「今日は全然痛まない」と、飲みに出ました。
飲むうちに感覚が鈍くなるのか本当に痛みを忘れて何時間も座ったまま冷たいビールを何杯も飲み、もちろんトイレに立つ度に足腰が痛むけれど能天気に拍車がかかり、腰痛なんて思い込みだとか大口を叩き、帰る頃には足腰の骨が火傷の様に痛み出しました。
と、一度体を横にしてみましたがガンガンと痛みは増すだけ。酔いは一気に覚め切り、またあのヘルニアの鋭い痛みが来るのではないかと怯え、覚悟を決めてすぐに帰宅。
朝まで様子を見ましたが、意外にもヘルニアを振り返したのではなく、座骨神経痛で辛い足腰に気付かず何時間も座ったのが良くなかったようでした。ですが甘く見過ぎていた天罰ですね。
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